キッチンの床は料理をするたびに汚れやすくなります。毎日料理を作るのは家族のためですが、キッチンの床掃除には手が出しづらいという方も多いでしょう。
拭き掃除をしても床のベタつきが気になる しゃがんで膝をついての床掃除は辛い こんな状態では、正直なところ掃除する気にはなりませんよね。家族のために料理をしているのだから、掃除は誰か他の人に任せたいと思うのは自然なことです。
そこで今回は、誰でも簡単にできる「キッチンの床のベタつきを取る方法」をご紹介します。掃除の負担を減らしながら、キッチンの床を綺麗に保つ方法を知っておくことで、日常の家事が楽になります。ぜひ、この記事を参考にしてみてください。
キッチンの床の油汚れ対策
キッチンの床は、料理中に飛び散る油汚れが原因でベタつきが気になることが多いです。油汚れが床に付くと、その上にホコリやゴミが積もり、放置すると黒ずみが目立つようになります。
しかし、汚れがついた直後に水拭きをすれば、簡単に取り除くことができます。問題は、長時間放置してしまった黒ずみです。
早めの対処が肝心
汚れがついたばかりの床なら、水拭きやウエットシートで簡単に掃除できます。汚れたらすぐに対処すれば、キッチンの床はベタつかずに保てます。
ただ、「すぐに」掃除するのはなかなか難しいですよね。そこで、少し放置してしまった汚れの掃除方法をご紹介します。
キッチンの床掃除のコツ
キッチンの床が汚れる原因には、油汚れだけでなく、足の裏からの皮脂汚れも含まれます。こうした汚れにはアルカリ性洗剤が効果的です。たとえ靴下を履いていても、皮脂汚れはじんわり床に付いてしまいます。
清掃業者の間でも、靴下で綺麗にした床に入ると皮脂汚れが付くため、清潔なシューズを履いて作業をすることが一般的です。
キッチンに限らず、他の部屋の床にも皮脂汚れが溜まるため、ベタつきが気になる場合はアルカリ性洗剤を使うと良いでしょう。
食器用洗剤はNG
「キッチンの床の油汚れなら食器用洗剤を使えば良いのでは?」と思うかもしれませんが、これはおすすめできません。
食器用洗剤に含まれる界面活性剤は油汚れを引き寄せる性質があるため、床に界面活性剤が残っていると油汚れが付きやすくなります。
また、泡立ちが多く、水ですすぐか水拭きをしっかりしないと洗剤のヌルヌル感が残ってしまいます。中性の食器用洗剤で落とせる汚れなら、洗剤を使わずに水拭きで対応する方が簡単です。
界面活性剤を含まない洗剤を使う
界面活性剤を含まない重曹やアルカリ電解水を使えば、環境に優しく床のベタつきや黒ずみを取り除くことができます。
掃除の方法
- ベタつきや黒ずみの気になる部分に重曹水やアルカリ電解水をスプレーする
- マイクロファイバークロスで拭き取る
「重曹をたくさん水に溶かせば洗浄力がアップするのでは?」と思うかもしれませんが、重曹は水に溶けにくい性質があるため、それほど効果は変わりません。水100mlに対して重曹小さじ1杯の割合で重曹水を作れば、油汚れや皮脂汚れの拭き掃除に便利です。
アルカリ電解水は元々重曹よりも洗浄効果が高く、水で薄めて使用することができます。キッチンの床掃除には、水95mlに対してアルカリ電解水小さじ1(5ml)の割合で作った洗浄液でも十分に汚れを落とせます。
重曹水やアルカリ電解水の活用
一度重曹水やアルカリ電解水を用意すれば、キッチンの床だけでなく壁の汚れも一気に綺麗にできます。キッチンの壁にも油汚れが飛び散っていることが多いです。
床の掃除と同じように、汚れ部分に重曹水またはアルカリ電解水をスプレーしてマイクロファイバークロスで拭き取ればスッキリ綺麗になります。
頑固な油汚れや皮脂汚れには、たっぷりスプレーして数分時間をおき、スポンジやブラシでこすると落としやすくなります。
アルカリ電解水の選び方
アルカリ電解水は製造方法によって効果が異なります。
pH値によって洗浄力や除菌力の違いもありますが、製造方法の違いで錆び付き防止の効果が異なるものもあります。アルカリ電解水には「塩を使って電気分解して生成する方法」と「塩を使わずに電気分解して生成する方法」があります。
塩を使って電気分解して生成されたアルカリ電解水には塩素イオンが含まれており、錆び付きの原因になることがあります。
一方、塩を使わずに電気分解して生成されたアルカリ電解水は塩素イオンを含まないため、錆び付き防止効果が高く金属を腐食させにくいというメリットがあります。
錆び付きが気になる場合は、塩を使わずに生成されたアルカリ電解水を選ぶと良いでしょう。
掃除の負担を減らすアイテム
キッチンの床掃除には便利なアイテムを使うことで、掃除の負担を大幅に減らすことができます。
ウエットタイプのクイックルワイパーや、洗浄液をスプレーしながら掃除できるスプレーモップを使えば、しゃがんで膝をつく必要がなくなります。
スプレーモップは、汚れ具合によって部分的に多くスプレーでき、マイクロファイバーのモップが汚れをしっかり絡め取ってくれます。
モップ部分は洗濯して繰り返し使用できるため、経済的です。
まとめ
キッチンの床掃除は、適切な方法とアイテムを使えば簡単にできます。家族全員が掃除に協力できる環境を作り、一人の負担を減らしましょう。