夏の必須!エアコン掃除のすすめ
夏の訪れとともに、エアコンが活躍する季節がやってきました。快適な室内空間を保つために欠かせないエアコンですが、定期的な掃除やメンテナンスを怠ると、その性能が低下し、不快な空気や臭いの原因にもなりかねません。しかし、業者に依頼すると高額な費用がかかるため、自分で行う方法を検討する人も多いでしょう。
この記事では、エアコン掃除を自分で行う手順と必要な道具について詳しく説明します。
エアコン掃除の準備
エアコンのクリーニングを始める前に、必要な道具を揃えましょう。ほとんどの道具は100円ショップで手に入るので、費用を抑えつつ準備ができます。以下のリストを参考にしてください。
必要な道具
- ポリ袋(養生用)
- バイクカバー(養生用)
- 養生テープ
- 霧吹き
- 柄のついたブラシ類
- エアコン洗浄スプレー
- 中性洗剤
- 脚立
- 手袋
- マスク
道具が揃ったら、いよいよエアコンの掃除を始めましょう。
エアコンの分解
エアコンの内部を掃除するためには、まず分解が必要です。以下の手順に従って、慎重に進めてください。
- コンセントを抜く:作業を始める前に、必ずエアコンのコンセントを抜きましょう。安全第一です。
- フィルターを外す:前面パネルを両サイドから外し、フィルターを取り外します。
- 前面パネルを外す:パネルについている液晶部分のネジを外し、上部の引っかかりを横にスライドさせて取り外します。
- ルーバーを外す:ルーバー中央の留め具を引っこ抜き、ルーバーをたわませて左側から抜きます。
- カバーを外す:カバー下部のネジを外し、電装部の中にもネジがあるので忘れずに取り外します。隠してあるネジも外し、ツメを外します。
※外し方はメーカーによって違う場合もあるので、説明書やネットで調べてから作業をしましょう。
養生作業
エアコンの内部が露出したら、周囲をしっかりと養生します。電装部分と壁を保護するために、以下の手順を行います。
- 電装部を保護:ポリ袋と養生テープで電装部分をしっかりと覆います。
- バイクカバーを使用:垂れた水を集めるためにバイクカバーを使い、テープで固定します。ゴミ袋でも良いですが、バイクカバーの方が1枚でエアコンの幅を覆うことができます。
- エアコン上部も養生:水はねを防ぐために、エアコン上部もポリ袋で覆います。
- バケツの設置:バケツに水がたまるようにして、養生が完了です。
洗浄作業
いよいよエアコンの洗浄に入ります。各部分を丁寧に掃除し、カビや汚れを取り除きます。
- 熱交換器(フィン)の洗浄:エアコン洗浄スプレーを使用して、フィン全体にスプレーします。スプレーが無くなるまで数往復かけ続けます。スプレーの水分は排水パイプを通って外部へ流れます。洗浄後、10分間放置します。
- 吹き出し部分・送風ファンの清掃:中性洗剤を吹きかけ、ブラシで全体をゴシゴシ洗います。その後、霧吹きで泡をしっかり流します。
復旧作業
洗浄が完了したら、エアコンを元の状態に戻します。
- 内部の水滴を取り除く:復旧後、内部洗浄(送風や冷房)を15分ほど行い、水分を飛ばします。内部洗浄時に出てくる水滴を吸収するため、送風部部にはタオルを当てておきましょう。
エアコン掃除のポイント
エアコン掃除を自分で行う際には、いくつかのポイントに注意してください。
- 安全第一:作業中は常に安全を意識し、無理をしないようにしましょう。
- 道具の選定:適切な道具を使うことで、作業効率が大幅に向上します。特に霧吹きは、手動よりも園芸用の噴霧器を使うと楽に作業が進みます。
- 養生の徹底:電装部分や壁をしっかりと養生することで、水漏れや故障のリスクを減らせます。
エアコン掃除を業者に依頼する場合
自分でエアコン掃除をするのが難しいと感じた場合や、高性能なエアコンを使用している場合は、専門の業者に依頼することを検討しましょう。業者に依頼することで、確実かつ安全にエアコンをクリーニングしてもらえます。
まとめ
エアコンの掃除を自分で行うと、費用の節約だけでなく、エアコンの仕組みを理解する良い機会にもなります。掃除をするとカビ臭さが消え、エアコンの効率が上がり、室内の空気が清潔になって健康面でもメリットがあります。ただし、内部構造や電装部分には注意が必要で、水漏れや故障を避けるために慎重に作業することが大切です。
掃除には専用の洗剤と適切な道具を使い、取扱説明書をよく読んでメーカーの推奨する方法に従うことがポイントです。自信がない場合やリスクを避けたい場合は、専門業者に依頼するのも良い選択肢です。
定期的に掃除を行うとエアコンの寿命が延び、エネルギー効率も向上し、電気代の節約につながります。特に夏場や冬場の使用頻度が高い時期にはメンテナンスが欠かせません。清潔なエアコンは快適な室内環境の維持に重要です。
自分で掃除を行う際は安全第一で作業を進め、無理をせず慎重に行うことが大切です。不安がある場合はプロに任せるのが最善です。安全を最優先にし、必要に応じて専門業者に相談しましょう。